よくあるご質問

訪問診療に関する質問

訪問診療と往診の違いは?
訪問診療とは医師が定期的に訪問し診察、治療、薬の処方、療養の相談・指導等を行うことです。往診は通院困難な患者様の要請を受けて主に緊急時に医師が訪問して診療することです。
往診のみ利用することはできますか?
基本的には出来ません。普段の様子がわからないといつ頃からどう体調が変わったのかがわからないため、適切な判断や治療が出来ない可能性があります。在宅医療では普段の体調管理をさせていただいた上で病状が悪化した時や、新たに症状が出現された際に24時間365日対応させていただきます。
訪問診療はどのような人が利用できますか?
「一人で通院が困難な方」が対象になります。年齢・疾患・重症度は問わず診療させていただきます。歩けるけれど一人で受診が困難な認知症の方、がん末期、脳卒中で麻痺がある、難病や障害があり通院が困難な方や医療処置が必要な方、寝たきり状態の方などです。個別に相談も可能ですのでご相談ください。
訪問診療でどのようなことをしてもらえますか?
診察と自宅で可能な検査(血液検査、尿検査、心電図、エコーなど)、カテーテル類の管理、人工呼吸器や在宅酸素などの管理、点滴・中心静脈栄養の管理や実施、経管栄養の管理(胃瘻交換も含む)、創傷処置、褥瘡(床ずれ)処置、在宅緩和ケア、お看取りなどです。患者様により必要な診療内容は異なりますのでお問い合わせください。
訪問診療の頻度は?
基本的には状態が比較的安定した方でも月に2回の訪問診療を行います。普段の体調をしっかり管理し体調が悪くなることを防止し早期発見・早期治療に努めるためです。また処置や病状に応じて訪問回数を相談させていただき増やすことも可能です。
休日や夜間の緊急時には対応してもらえますか?
予定訪問日以外の日、夜間や休日も体調悪化時などに備えて予め訪問診療の患者様専用に医師の連絡先をお伝えしております。24時間365日対応いたしますので、まずはお電話でご相談ください。お電話の内容から電話でのご指導や必要に応じて往診をさせていただきます。
普段服用しているお薬はどうしたらいいですか?
訪問時に処方箋を発行しております。処方箋はご本人やご家族、ヘルパーさんに薬局に持参いただいてお薬と交換いたします。薬局に行くことが困難な場合は薬剤師がご自宅にお薬を配達するサービスがありますので必要な際はご紹介いたします(別途費用がかかります。訪問服薬指導料として薬局に直接お支払いいただくことになります)。

病院や施設との連携について

定期的に他の病院に通院していますが利用できますか?
主治医に相談され同意があれば可能です。難病や慢性疾患、癌治療をされている方など定期的に総合病院や専門外来に通院されている方も訪問診療可能です。日常の病状管理をしながら急な体調悪化時の対応を当院で行い、数カ月に1回通院継続されている方もいらっしゃいます。またがん治療中の方で抗がん剤投与や放射線治療のため通院しながら、当院で痛みや症状の緩和ケアを併用して実施することも可能です。
病院に受診・入院したい時はどうしたらいいですか?
患者様の病状に応じ患者様やご家族の希望も考慮しつつ適切な受診先、入院先をご紹介します。患者様やご家族が病院を探す必要はなく受診や入院もスムースになります。また受診先入院先とも連携させていただき紹介状の作成や検査データの発行もさせていただいております。
施設などに入所していても利用できますか?
グループホームや有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、または介護保険サービスで小規模多機能居宅介護事業所や看護小規模多機能型居宅介護を利用中でも利用可能です(提携先指定の施設もあり確認が必要な場合もあります)。

費用について

訪問診療の費用はどのくらいかかりますか?
医療保険を利用し1カ月2回の訪問診療24時間対応で1割負担の場合7000円程度となります。3割負担の方は20,000円程度となります。その他往診や訪問回数により料金は変わります。採血などの検査を行った場合、紹介状の作成や診断書、ワクチン接種などは別途費用がかかります。また在宅酸素や人工呼吸器、カテーテルの管理、処置、がん等の治療を行う場合も医療保険に含まれますが別に負担金が加わります。詳細はご相談ください。
高額療養費制度やその他保険証も適応されますか?
はい、適用できます。特定医療費(指定難病)受給者証、重度障害者医療費受給者証、限度額適用認定証をお持ちの方はそれぞれの保険を適用させていただきます。生活保護制度を利用されている方も対象になります。
診療費の支払いはどうしたらいいですか?
月単位で精算して翌月末にご自宅に請求書を送付させていただき、診療月の2カ月後に口座引き落としさせていただきます。

その他

一人暮らしでも利用できますか?
はい、利用できます。ご家族がおられる場合は緊急時連絡先をお伺いし、必要時連絡を取りながらお一人暮らしのサポートをさせていただきます。また、後見人制度などを利用されている方も可能です。
自宅や施設でお看取りをしてもらえますか?
はい、可能です。開院当初より多数の患者様をお看取りさせていただいています。ご自宅でお看取りをされているケースでは心身とも穏やかに過ごされる方が多く、残されたご家族も達成感や満足感があり悔いを残すことも少ない印象です。自宅や施設でもご家族や介護サービスと連携しながら患者様が最期までその人らしく穏やかに過ごせるよう尽力しております。患者様やご家族の精神面もサポートしながら不安を軽減させていただき、必要な指導や治療を実施します。24時間体制で医師と連絡が取れるようにしており、必要時は往診もさせていただきます。
病院ではコロナで面会制限が続いていますが、在宅は制限ありますか?
いいえ、ありません。訪問時ご家族の同席もして頂けます。遠方からご家族が帰省もされる事もあります。感染予防対策を万全にしており、訪問時は医療スタッフが媒介とならないために感染予防対策を徹底して訪問しております。また発熱がある患者様の診察時にはガウン等更に感染予防対策を強化した上で必要時にはコロナの検査も実施しています。患者様やご家族がコロナ感染した場合も感染予防対策を実施した上で診療継続させていただいています。
何を準備しておけばいいですか?
特に準備していただくものはありません。訪問開始後に必要な場合はご提案させていただく場合があります。
訪問診療を申し込むにはどのようにしたらいいですか?
まずはお電話にてお気軽にご相談ください。その後詳しくご説明させていただきます。