2015年7月6日 大塚製薬神戸支店で、社内研修の一環として

『在宅における胃瘻による栄養管理(訪問診療の現場から)』

というタイトルで講演させていただきました。

研修に参加されるのは大塚製薬の社員の方々で、

栄養剤に関しては皆さんすでに豊富な専門知識をお持ちのため、

今さら私ごときが講演などする必要もないと考えましたが、

在宅での経管栄養に関して、

実際の現場で生じている管理の問題点などを話してほしいとのご依頼でしたので

厚かましくもお引き受けすることにしました。

講演するにあたり、改めて経管栄養に関して勉強する機会となり、

私自身にとっても、本当に有意義な講演会となりました。

特に半固形栄養剤に関して、以前から従来の栄養剤と比較して利点が多いとは感じていましたが、

勉強してみると如何にその優位性が高いか、改めて思い知らされました。

(これらに関しては『PEGドクターズネットワーク』に詳述されていますので、興味のある方は一読をお勧めします)。

今や、半固形栄養剤にしなければ、患者さんにとって不利益であると思うに至っています

(もちろん半固形栄養剤の禁忌や導入困難例を除いて)。

特に生理的な消化管運動・内分泌および代謝反応動態に優れている点に関しては、強調すべきと感じました。

問題点としては、

半固形栄養剤にはラインナップが少なく、

胃瘻・接続チューブ・加圧バックなどのデバイスの扱いにくさや、デバイスの選択にはある程度制約があるなど、

実際の現場で使用するには、ご家族に指導する上でも改良すべき点が残されていると考えます。

また半固形栄養剤が今一つ在宅で拡がらない原因としてその保険適応があると感じています。

しかし上記のような問題点があるとしても、今後は半固形栄養剤は主流の栄養剤であるべきと考えています。

今後、当院では半固形栄養剤を栄養剤の主軸として対応していく所存です。

さくらホームケアクリニック院長 久保雅弘

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