当院は川西市のほぼ中央、グリーンハイツ地域にその所在があります。

グリーンハイツでは地域住民の方でつくる社会福祉協議会、自治会、民生委員を中心に、地域住民の生活を支援しておられます。

その活動の一つに『認知症徘徊SOSネットワーク』というものがあり、当院も参加させていただいております。

その活動内容に関して少し御紹介させていただきます。

 社会の急速な高齢化にともない、グリーンハイツ地域でも高齢化の波は押し寄せてきています。グリーンハイツ人口15.344人の内65歳以上の高齢者の割合は36.1%で、全国平均25%と比べてみても非常に高い値(H22.12月現在)を示しており、当地域の高齢化は非常に大きな問題を抱えています。とりわけ高齢者の増加とともに認知症の方も急激に増加しており、当地域でも認知症の方への対策は非常に重大な課題となっています。そこでグリーンハイツではこれら高齢化に対応すべくさまざまな取り組みを開始しております。この取り組みは地域住民でつくる社会福祉協議会・自治会・民生委員・各種福祉事業所の方々が中心となり、川西市の行政も参加していただきながら行われています。取り組みのひとつとして、認知症徘徊行方不明者ゼロ作戦と銘打った、グリーンハイツ地区認知症徘徊SOSネットワークというものがあります。川西市ではH22年に行方不明者が134件あり、その内30件が高齢者でした。その中には事件や事故に巻き込まれたり、残念な形で発見された方もいらっしゃいました。認知症の方は私たちのごく身近にいらっしゃいます。私どもの地元であるグリーンハイツから、あるいは知人や隣人から、さらには通院されている患者様から、いつ徘徊者が出ても全く不思議ではありません。こういった悲しい出来事を少しでも減らせるように立案されたのがこのネットワークです。認知症の方が徘徊したとしてもすぐに見つかるような安心した街づくりを目指しています。ネットワークは、携帯電話のメール機能を利用し、徘徊者がでれば即座に連絡網を張り、できるだけ早期に徘徊者を発見する事を目的としています。実際にはまだ可動したばかりで未熟な部分も多いですが、今後実用性に足る、より良いものにするために地域住民と地域社会が一丸となって作り上げていくことが不可欠であると考えています。

当院では医療側からの情報源として引き続きこのネットワークに参加し、高齢者・認知症の方の生活の安全を支援させていただこうと考えています。グリーンハイツでの活動が今後川西市全域⇒全地域へと拡大していくよう願っています。

さくらホームケアクリニック院長 久保雅弘

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