2月16日(土)、『高齢者の嚥下障害』(川西市医師会特別学術講演会)に行ってきました。

甲南病院耳鼻咽喉科部長の後藤 友佳子先生が講演してくださいました。

先日14日にも口腔ケアの研修会に参加させていただき、続けて同じ分野の講演を聴くことが出来て摂食嚥下障害に関する知識が整理できました。

講演内容は嚥下障害の原因、メカニズム、評価方法、重症度に応じた治療方針、具体的な治療方法(内服薬・嚥下体操・訓練法・口腔ケア・アイスマッサージ法・嚥下パターン訓練・呼吸訓練・排痰訓練法・その手順とポイント)、食事中の姿勢・複数回嚥下・嚥下の意識化・交互嚥下・食べさせ方のポイント・横向き嚥下・食事の工夫・治療の問題点と限界・手術療法と、非常に幅広くかつしっかりと深いところまで教えていただき、ものすごく勉強になりました。

最後の質疑応答で、現在往診しているALSの方の治療法に関して質問させていただきました。

胃瘻造設、気管切開はすでに施行されていますが、唾液貯留による不快感のため頻回の口腔内吸引を要する方です。

夜間は唾液持続吸引器を使用することで吸引頻度は2時間間隔ですが、昼間は5~10分毎(大袈裟ではありません)に家人に吸引を要求されています。

このため家人の介護負担は非常に重く、このままでは在宅介護がすぐに限界になることは間違いないでしょう。

唾液量の減少を目的に抗ヒスタミン剤を処方し、多少吸引回数は減少したようですが、それでも30分も持たない状態です。

何か方策がないか質問させていただきましたが、現段階では有効な方法はなく、最終的には喉頭摘出の適応と仰っていました。

この方の場合、御家族の希望で気管切開をご本人が渋々承諾した経緯があるだけに、喉摘は容認してくれそうにありません。

質問はできませんでしたが、、1)唾液量減少を目的とした唾液腺に対する放射線治療やボトックスの注射、2)唾液不快を軽減(知覚軽減)を目的としたブロックや内服薬(リリカ・ガバペンなどでしょうか?)投与、3)神経症としての側面を考慮し、向精神薬や抗うつ剤の投与など、その有効性と適応の是非に関して、早急に検討する必要があり、現在実施にされている医療機関があれば紹介したいと考えています。その方策に関して何かアドバイスやご意見をお持ちの方は是非返信していただけませんしょうか。宜しくお願い申し上げます。

さくらホームケアクリニック院長 久保雅弘

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